この度の台風により被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早く、日常を取り戻せますよう祈っております。
最近、「東急電鉄スゴすぎ謎学」という本を読んでいたのですが、このような記述がありました。
暗闇のトンネルを走る地下鉄の難点は、車窓を見てもどこを走っているのか見当がつかないこと。
駅も地上のように周囲の風景で見分けがつくことはない。
車内で居眠りしてしまい、ふと目覚めた駅がどこだかわからず、そのまま乗り過ごしてしまった…という経験がある人も多いのではないだろうか。
そこで、新しく開業した地下鉄各線などは、駅のデザインをそれぞれ変えたり、テーマカラーを設けたりして、各駅の識別ができるよう工夫を凝らしている。
その先駆けといえるのが、1977年(昭和52年)に開業した田園都市線の地下区間(旧:新玉川線)だ。駅名標だけに頼らずに各駅を識別できるよう、営団地下鉄(現:東京メトロ)の仕様で設計された渋谷駅を除く地下の5駅にはシンボルカラーが設定された。
そのシンボルカラーは以下の通りです。
- 池尻大橋駅:柿色
- 三軒茶屋駅:レモン色
- 駒沢大学駅:若葉色
- 桜新町駅:桜色
- 用賀駅:水色
さらに、駅ごとに色を変えるだけでなく、色によって改札口の方向が分かる仕掛けも施されているそうです。ホーム壁面のタイルはシンボルカラーと白の縦縞になっていますが、改札口への階段やエスカレーターに近づくほど、各駅のシンボルカラーが太くなっているそうです。
電車から降りたら、シンボルカラーが太くなっている方に歩いて行けば良いということで、実際に駒沢大学駅で降りてみて確認しましたが、本当にそうなっていました!これは便利!
なお、各駅のカラーの由来についてですが、ある方が直接東急に問い合わせをして、このような情報を得られたそうです。
まず、黄系、緑系、赤系、青系、茶系の5系統を選び、配色については各駅周辺の特徴を表わすものとし、
- 三軒茶屋駅は商業施設が多く街がにぎやかなため、明るいイメージの色を表わす「レモン色」
- 駒沢大学駅は駒沢公園の緑を表わす「若葉色」
- 桜新町駅は周辺にある桜を表わす「桜色」
- 用賀駅は水をイメージした「水色」
- 池尻大橋駅は残る茶系の「柿色」
となったそうです。
私は一人で電車に乗る時には、読書をしていたり勉強をしていたりしてあまり車内放送を聞いておらず、赤ちゃんやお子さんと乗る時にはあやしたり、絵本を読んでいてあまり車内放送を聞いていないので(=大体いつも聞いていない)、このような工夫はとてもありがたいです。