こちらの本は、可愛い写真がたくさんで、眺めているだけでも楽しい、作ってみると美味しい、絵本の主人公たちが食べた35種類のスープレシピが紹介されているレシピ本です。
「ぐりとぐらとすみれちゃん」は、にんじんといんげんと卵のスープ、「星の王子さま」は、お星さまのパプリカスープ、といった具合に、作者の東条 真千子さんが考案されたレシピが載っているのですが、こちらの本のあとがきには東条さんのこんな言葉が書かれていました。
2006年に、「絵本の中のおいしいスープ」という本を出しました。
おかげさまで好評で、1か月も経たないうちに増刷していただきましたが、それ以降は当時の出版社さんの事情で売り切れのまま2年がすぎました。
その間、たくさんの方々からお問合せをいただいたのですが、お応えすることができず、本当に申し訳なく思っておりました。ある日、こんなメールをいただきました。 「今まで食べ物に興味を示さなかった、障害のある子どもが、『絵本の中のスープが食べたい』と言い出しました。本当にうれしかった…。」
これを読んだとき、必ずもう一度、絵本スープのレシピ本を作ろうと心に決めました。
そうして出来上がったのが、この本です。
なんだかとても素敵なエピソードだなと思いました。
こちらの本に載っているレシピはどれも作りやすいものばかりで、私も「ハイジ」の「ポテトチーズスープ」を作ってみました。
アルプスの大自然を思い浮かべながら飲んで、ハイジの世界をちょっと体験できた気分になれました(*^^*)