「微差力」という本を読みました。
この本には、「微差が大差を生む」と書かれていました。
サンマーク出版
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経済雑誌「Wedge」(ウェッジ)3月号で、銀座の中央通りにあるヘアーサロン銀座マツナガ銀座本店のオーナー、松永巳喜男さんのインタビュー記事が掲載されていました。
銀座マツナガは昨年7月にベトナム・ホーチミンに支店を出したそうです。
今回、松永さんが海外に出店した目的は、一般的に言われているような海外への新規市場開拓ではなく、日本国内で、理容の担い手が減り続けていることからの危機感からだそうです。潰しのきかない業界というイメージや、労働時間の長さがネックとなって若者に敬遠され、また、途中でやめてしまう若者も多いのです。
一方のホーチミンでは、理容師になりたいという人が殺到しているといいます。そうした要望を受けて今年4月には、新たにホーチミンに理容学校も開校されます。
「技術を身につけてベトナム人が将来、『日本で働きたい』と来てくれるかもしれない。あるいは日本の利用技術を習得して、タイやシンガポールに技術を受け継いでいってくれてもいい」と、松永さんは夢見る。
なぜ、そこまで日本の理容技術を伝承していきたいのか。それは、松永さんには「日本の理容技術は世界一」という自負があるからだ。
高い技術力を生み出すのは、「基本の形」にあるという。銀座マツナガの銀座本店を開店前に訪れると、朝礼から全員がハサミを顔の前にかざして開閉練習をしていた。
横にハサミを持つときは、親指だけで上の刃を動かす。縦にハサミを持つときは、中指と人差し指だけで刃を動かす。「ハサミの基本は上の刃だけを動かし、下の刃は固定することです。その基本動作を毎朝行うことで体に覚えさせるのです」。
入社したての従業員から、店長にいたるまで皆でこれを行う。店長まで一緒になって行うからこそ、新人も疎かにせず、真剣に基本の形を繰り返す。「基本の形は、個人の自助努力に任せていて身に付くことではありません」。
銀座マツナガを訪れる外国人客は一様に技術の高さに、感心してくれるという。それが「世界一の技術力」という松永さんの自負につながっている。
銀座マツナガは、私もお気に入りの理容店ですが、技術力だけではなく、スタッフの方々の爽やかな笑顔と挨拶にも癒されています。
以前のこちらの記事でも紹介させていただいております。→ 「東京駅の素敵な理容室」
そして、何とも言えない心地よい空気が感じられ、一体どんなに良い空気清浄器を使っているんだろうと不思議に思っていました。
銀座マツナガは、まさしく基本を大切にし、微差を追及している理容室だと思います。そして、丁寧なおもてなしや技術が日本人にも外国人にも愛されている素敵な理容店だからこそ、これから日本の理容を世界に広めていくのだろうと思います。
これからも末永く通いたいお店です。