子育て支援員研修の共通科目の中の科目⑤小児保健Ⅱについて学んだので、特に重要だと感じた所をまとめておきます。
- 子どもに多い症状には、発熱、痙攣(けいれん)、腹痛、嘔吐、下痢、脱水等がある。発熱は感染症によることが多い。発熱時の対応としては、安静、水分補給、発汗による更衣が必要となる。
- 痙攣は突然起こるため、発作の起きた時間を確認するとともに全身状態を観察(全身性か局所性か、片側か両側か、眼球の様子、意識の有無、随伴症状、発熱の有無等)する。痙攣が6,7分続くようであれば、救急車で医療機関へ搬送する。初発の場合は必ず子どもを病院等に受診させるように保護者に伝え、保育所ではその後の対応等について保護者から情報を得ておく。
- 感染とはウイルスや細菌等の病原体が宿主(人や動物)の体内に侵入し、発育または増殖することをいう。感染により症状が現れた状態が「感染症」であり、病原体が体内に侵入してから発症するまでの期間を「潜伏期間」という。感染症の要因には、病原体、感染経路、宿主の感受性の3つがある。さらに子どもの場合、病態には年齢が大きく影響する。
- アレルギーとは、免疫反応が特定の抗原に対して過剰に起こることをいう。子どもに多いアレルギー疾患には、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎・結膜炎、気管支喘息等がある。食物アレルギー症状の約10%は、アナフィラキシーショックを起こし生命に危険が及ぶ。アレルギーの子どもがいる場合、保育所では保護者から子どものアレルギーの特徴や対応に関する情報を十分に得て事故防止に努める。
- 子どもに多い事故には、転倒・転落、誤飲・誤嚥、やけど、溺水等がある。これらの事故の人的要因と対策としては、子どもの危険な行動に対し正しい知識と適切な判断能力を習得するための指導を行うこと、子どもに約束を守るよう指導すること、保育者の目が常に届く人的配置をすることが必要となる。また、環境要因と対策としては、施設、設備、物品の定期的な安全点検ならびに天候や自然環境の確認、防災対策等を行う。
なお、けいれん(ひきつけ)時の対応についてですが、私が今まで読んだ本やテキストの内容を以下にまとめておきます。
- 平らで広い、安全なところに寝かせる
- 衣類の首周りをゆるめる
- 子どもの口に、タオルや指をかませない(けいれんで舌をかんだり、窒息することはない)
- 大声で呼んだり、ゆすったりしない
- 一日のうちに2回以上、数回にわたって繰り返す場合は至急受診する
- 発熱なしにけいれんを起こした場合、嘔吐を伴っている場合、熱が出て48時間後にけいれんを起こした場合、けいれんが体の左右対称ではない場合、けいれんが収まった後、意識が戻らない場合や手足が麻痺している場合は救急車を呼ぶ