人は失敗を通して学び、成長していく生き物です。
私の子ども時代は、失敗をすることが許されず、自分の気持ちを抑えて「親にとって都合の良い子」として生きていました。子どもにとって親だけが頼る存在のためそのように振る舞うしか方法がありませんでした。しかし、そのように自分の本当の気持ちを押し殺して生きていると、心身に不調が現れ生きる気力も奪われていってしまうように感じています。
私は人は失敗を通じて学び、成長していくものだと信じているので、自分の意見を押し付けるようなことはせず、子どもたちが失敗をしても、「だから言ったでしょ!」「余計なことしないで!」といった言葉はかけないようにしています。
そもそも、より良い社会にしていくためには新たな挑戦をしていく必要があるので、次の世代を担う子どもたちの意欲をそぐような言葉をかけたり、それぞれの個性に合った挑戦を抑えつけていては、社会の発展は望めません。
子どもたちには、興味を持ったことに自由に挑戦できる、そして心安らぐ休息の時間も持てる、のびのびと夢を描ける子ども時代を送ってほしいと願っています。
私は様々のことの経験値が低い上に、人一倍おっちょこちょいで失敗が多いのですが、周りの方に温かい目で見守ってもらい、アドバイスをしてもらったり助けてもらいながら生きているので、私もそのような周りの方のような人でありたいと願っています。
自分が色んなことをうまくできない理由を、生まれ育った環境などのせいにはしたくはないので、努力でカバーできるところは努力して、「人よりも伸びしろがあるんだなあ」と前向きにとらえるようにしていきたいと思います。
私は歴史上の人物や、様々な経営者の方の本などから生きる勇気をもらってきましたが、人から慕われるような方に共通していえることは、失敗をしても成功するまで工夫を重ねながら挑戦し続けること、そして人の失敗を責めたりしないことだと思います。
これからの未来を担う子どもたちには、「失敗してもいいんだよ。失敗したということは、成功に1歩近づいたということだよ。失敗してもチャレンジを重ねていくことで、人の気持ちも分かるようになるし、自分も成長できるよ!」というメッセージを伝えて行けたらと思います。